ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

指示待ちの人間は、

楽でいいよなと思う。

 

「どうしたらいいのか分からないし指示下さい」

「なにをすべきか分からないので指示下さい」

言うのは簡単だし

指示されたことをするのも容易。

「言ってくれたらやります」

「言われたことは完璧にこなせます」

「言わないとやらない」

「言われたこと以外は出来ない」

だよ、と全指示待ち人間に伝えたい。

 

とは言え、人には得手不得手がある。

それくらいは分かっている。

だから 指示待ち人間のことを酷く嫌うつもりも

酷く叱りつけるつもりも無い。

指示待ち人間が居るから

仕事が円滑に進む場合もあるだろうし。

軽蔑などは もちろんしない。

ただ、楽でいいよな と思う。

 

いや、厳密に言うと【楽】ではないか。

指示待ち人間には指示待ち人間ならではの

苦悩や不安があるはず。

しかし 全体を見て 長い目で物事を考えて

あれこれ指示を出す 指示出し人間に比べたら

物事を考えるプロセスが圧倒的に少ない。

そこが どうしても【楽】だと思ってしまう。

だから、いいな とも思う。

 

じゃあ僕も指示待ち人間になりたいか、

と問われれば答えはNO。

自発的に行動できない人間にはなりたくない。

だから僕はいつだって指示出し人間。

指示待ち人間が悪な世界ではないけど、

僕は絶対にそちら側の人間にはなりたくない。

 

 

意志がない僕は、僕じゃないから。