ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

僕も僕で、

日々自分を押し殺して生きている。

 

好きになった人だから、

傷つけるようなことは したくない。

嫌がること・怖がることは

なるべくしないようにはしてるけど、

なんせ元の性格がこんなだから

日々 自分を殺している。

 

僕は昔から声が大きい。

仕事場では長所でも

実生活では短所に早変わり。

僕の声は「高圧的な態度」「威圧感」と

受け取られてしまうみたいだから。

そんなつもりは さらさらないのに。

それが、悲しい。

 

僕は昔から気が短い。

すぐにカッとなって、手が出る。

それに伴い大きな声も出る。

イラチの両親から産まれた僕は

どちらに転んでも 天性のイラチ。

イライラしたくてしてるわけじゃない。

でも 気づいたらしてしまうの。

それが、悔しい。

 

僕は昔から人に信頼を寄せない。

所詮他人は他人。

いくら仲良しでも、いくら好きでも、

自分以外の人間に100の信頼を寄せるなんて

僕にとっては信じられない。

それもそのはず、昔の友人や恋人が

口ばっかりの人間だったから。

そんな人たちを(当時は)相当信じてた

自分が一気に馬鹿らしく思えて、

惨めで、自分だけが相手のことを思ってて、

心底 くだらなく思えてしまった。

それが、痛い。

 

 

そんな僕が、いきなり「やさしいひと」に

なれるわけなんかない。

優しい心は多少持ち合わせているけれど

それをいつでも全面的に出せるほど

まだ 、出来上がっていない。

 

僕から言わせれば、

感情的になって 後先考えず

大声で物事を言ったことのない今の現状が

本当に、本当に、偉いのに。

イラッとして 手を出したことがない現状が

本当に、本当に、頑張ってるのに。

僕が自分を殺して 成り立ってるこの現状を

「当たり前」だと捉えられるのが悔しくて。

でも、仕方ないこともわかっていて。

 

本当はもっともっと優しい人に

ならなければいけないんだ、って

身にしみて感じるし 分かってるんだけど、

元の性格がゴミすぎるので

今のこの状態をキープすることで

実は、いっぱいいっぱいなんだ。

 

それでも彼は

「怒られたくない」っていうんだから、

僕がもっともっと大人にならないと

いけないってことなんだよね。

 

頑張ってみせるよ。

 

でも、僕が自由気ままに生きている

とだけは思わないで欲しい。

彼が「当たり前」と思うこの現状だって

僕の努力の結晶なんだよ。

 

自分を野放しにしたら

きっと、関係なんて一瞬で終わる。

それがわかってるから 僕は毎日

自分を殺して 彼の隣にいる。

自分を殺してもいいと思えるほど

彼のことが好きでたまらない。