ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

お前が遅れてきた15分で、

僕は 簡単なご飯を作れる。

 

たかがサークルの会議、と

思っているのかもしれないけど

お前が15分遅れることにより

時刻通りに来ていた班員5名、各15分ずつの

時間は無駄になったんだよ。

それに気づけないお前のその感性が

本当に可哀想だと思うよ。

 

「10時前には起きてたんやけど…

  あ〜 と思ってぼーっとしてた(笑)

  そしたら班長から電話かかってきた(笑)」

と 何故か楽しそうに笑う、

舐め腐ったその態度が どうも気に食わない。

確かに朝早くて起きづらいのも、分かる。

でも条件はみんな同じだから。

みんな、眠いんだから。

それでも重い体起こして来てるんだから。

 

だからこそ、腹立たしい。

普段先輩達に「可愛い」「演奏うまい」と

チヤホヤされているか知らんが

俺は彼のことがあまり好きじゃない。

だから、きっと今まで

喋ったことがないんだと思う。

何かしらのレーダーが働いているんだろうな

と 最近 ほんとうによく思う。

 

きっと 彼は今後

この100人ほどのアカペラサークルで

困ることなんかないんだと思う。

小さな 小さな 世界で

チヤホヤされて生きていくんだと思う。

上下関係も、友人関係も。

 

だからこそ 少し憎くもある。