ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

いつだって、

自分はマジョリティであることを

疑っていない人間が、怖い。

 

たまに、皆の「あたりまえ」が怖く感じる。

子供が欲しい と零す知人に

「じゃあ、ブライダルチェックしなきゃね〜」

と言うと「なにそれ」って。

「自分と相手が子供を作れる身体かどうか

 チェックしてもらうことだよ」

と教えても「必要ある?」って。

 

自分と、自分の彼氏(旦那)が

当たり前に子作りができる身体だと

信じて疑う素振りすらしない所が

怖くて、気持ち悪い。

自分がマイノリティになるなんて

微塵も想定していない、その考えが、

本当に怖すぎるし シンプルに引く。

 

なにも、

「子供が欲しいとか言っておいて

ブライダルチェックも知らないの?

無知じゃん!ありえない!」

という事が言いたいわけじゃない。

まだまだ認知度が低いし、

それ自体を知らないのも無理は無い。

 

ただ、その存在を知ったときに

「(自分は子供産めるし)必要ない」

と 瞬時に思える、その、思考が、凄い。

僕には無理だ。

小学生の頃からお母さんになりたい僕は、

今でも自分が母親になれる資格があるのか

不安で不安で堪らない。

身体は丈夫だが、“正常”かは分からない。

 

今の彼と結婚することになるなら、

大学卒業前に 2人で

ブライダルチェックを受ける。

有無を言わさず、受けさせる。

僕と生きるということは

僕と自分の半分を愛おしく思う未来を

見据えて頂く必要がある。

…と、ここまで考えてる人間が

逆に珍しいのも、分かっている。

 

分かっているけど、

ノープランで思い込みだけで生きている

無様な人間にはなりたくないんだよ。