ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

この性格じゃなかったら、

きっともっと苦しかったんだろう

と思うことがたくさんある。

 

胸ひとつとってもそう。

小学生の頃から人より胸が大きく、

中学に入った頃にはもう

ぱっと見て すぐ分かるくらいには

“巨乳”だった。

昔から たゆんたゆんに憧れてたので

それ自体は別によかった。

むしろ誇らしくすらあった。

女性らしい体つき、という魅力。

 

ただ、思春期男子が黙ってない。

「犯すぞ」

「乳揉むぞ」

「女バレのランニングの時乳揺れてたで」

「セクハラされても文句言えへんやん」

サッカー部・野球部・ハンドボール部の

クソ共にものすごくいじられた。

俺は強い子なので、何も気にせず

「は?喋んな死ね」

と返せていたが もし 内気だったら、と

考えるとちょっとゾッとする。

嫌な思いしたんだろうな、と思うと…

 

「あー 今の性悪女でよかった本当に」

心底、今の自分に感心する。

やっぱ俺は、

曲がるべくして根性がひん曲がっている。

もうこの性格じゃなきゃダメなんだ、

とすら思える。

 

昔付き合ってた彼氏にも

「やっぱ、おっぱいだなー」

と 言われたことがある。

もちろん本気では思ってないだろうし

軽い冗談のつもりで言ったんだろうけど

そういう発言は 大嫌いだ。

俺自身がそういう目で見られている

という事実は百歩譲って目をつむれるが、

“世の中の女の子達をも

そういう目で見て判断している”

と思ったら、吐き気がした。

 

男が女を品定め?するとき、

必ずといってもいいほど

性的な評価が加味されているのが

本当に気持ち悪い。

 

僕は プラトニックラブが すき。