ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

人を睨まないの、

って先生に怒られた経験がある人。

 

いま「え?」って思った?

そりゃそうだよね。

ほとんどの人はそんな経験ないのよ。

友達と遊んでたらいきなり先生に呼ばれるの。

放課後の薄暗い校舎の陰に。

 

「さっき〇〇ちゃんのこと睨んだ?」

「〇〇ちゃんは怖い思いしたんだよ」

「謝ってね、ちゃんと」

「人を睨んだらダメだからね」

 

見ただけなんだよなぁ。

ちらっと、見ただけなの。

小学校2年生の頃から 何度それで怒られたか。

何度それで呼び出されたか。

 

二重や大きな一重の人間には分からない

“生きてるだけで人に不快感を与える”

この感覚よ。なによ、これ。

俺だって好きでこの目を選んだわけじゃない。

本当はまんまるで綺麗な二重がよかったよ。

大きくて、きゅるん とした目が。

 

人を見れば「睨んだ」と言われ

真顔でいれば「怖い」と言われ。

いやもう、冗談じゃないよ。

 

 

小学校も中学校もガッツリ運動部だったし

そもそも校則で化粧禁止だったから、

高校から変わってやろう  と思って。

そして、アイプチを始めた。

人生で初めてのアイプチ。

当時クラスで目立ってた綺麗な二重の女が

「実はアイプチやねーん!

  元々奥二重やねんけどな〜」と

既に与えられた勝ち組の印について

大声で話していたの、今でも覚えてる。

 

同じアイプチ利用者でも訳が違いすぎる。

元ある10を100にするのと、

0から1を生み出すのは 全く別。

ただでさえ勝ち組の人間が更に美しくなるのと

負け組の人間がようやく“並”になる、

この違いよ、わらっちゃう。

 

アイプチをしてからは

「目つきが悪い」と言われることは無くなった。

歳が歳、ってのもあるけど

「怖い」ってチクられることも

怒られることも 当然無くなった。

このノリ1本でこんなにも快適に、

普通レベルの生活が送れるのか と。

感動したよ、本当に。

 

でも、アイプチも決して安価なものでは無い。

それなりのものを使わなければ

肌の弱い俺はすぐかぶれたり痒くなったり

本当に大変なのだ。

それに時間がかかる。

重い一重だから尚更。

金も時間も費やして、

ようやく人並みになれる。

悔しいよね。

 

だから、そのうち

しようかなと思うんだよ。

 

 

なんで賛否両論あるのか

未だにわかんないんだけど(笑)

「親から貰った身体を、」とか

言うやつがいるんだよね。

なんでなんだろう。

親関係ないのにな〜

 

俺がいいって言ったらいいのよ。

俺の身体、俺の人生だし。

周りに何言われようが

知ったこっちゃないわ。

 

5万でお釣りが来るのよ?

保証だってあるのよ?

朝も、いつもより10分寝れるの。

メスは入れないから傷はつかないし

戻りたくなったらいつでも戻せるの。

 

こんなに素敵な話、他にないでしょ。

重い一重ブームが巻き起こらない限り。