ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

言葉を操るのは、

本当に難しいことだ。

20年間生きていて常に感じる。

言葉に救われることもあれば

言葉で何かを失うこともあるし

言葉が武器になる瞬間だってある。

 

丁寧に理由を尋ねたつもりが

「責め立ててる」と受け取られ、

こう言えばよかった?と訂正すれば

「バカにしてんの?」と言われる。

そんなわけねぇだろこっちは真面目に

話してるだろうが、この話の流れ的に

人様をバカにしてる訳ねぇだろ、

という気持ちがあるのは確かだが

相手が不快な思いをしてるのも確か。

一昔前の俺なら「あっそ、もういいわ」と

匙を投げていた事に違いない。

 

俺はなにか気に触ることがあれば

すぐに相手を傷つけてやろう、と

本能でそう思ってしまうの。

でも流石に、カッとなって放った

荒い言葉が原因で大切な人を失いたくない。

 

 

「言葉遣いに気をつけなさい」

小学校低学年から言われ続けた言葉。

特別ひどい言葉を使った記憶はないのに

ずーっと注意され続けてる言葉。

ようやく意味がわかった気がした。

俺は物事を見たまま・感じたままで

伝えてしまいすぎなのだ、と。

綺麗汚い好き嫌い、不味い美味しい良い苦手。

全てを 装飾せずに伝えがちなのだ、と。

 

まどろっこしい言葉を使うのは苦手だ。

飾る言葉が多ければ多いほど

本当に言いたいことが薄れてしまう。

本当に伝えたいことが隠れてしまう。

なにより、受け取り手が面倒になりそうで。

 

言葉を扱ってるつもりでも

言葉に操られてる感が否めないよ。

夢にまで見てしまうのだから。