ざしを しれる ばしょ

普段語られないざしの、一部

薬を頼る人に、

なりたくなかった。

 

この身一つで生きていける

「健康な自分」でいたかった。

だから風邪をひいても自力で治したし

病院代勿体ないから どんだけしんどくても

病院は行かなかった。

 

それなのに、

俺は気づいてしまった。

 

俺は、俺が思ってるより

脆い身体の持ち主だった。

 

食べ物以外のほとんどの物質

(花粉(植物)・金属・煙草・動物・ハウスダスト)

に、これでもか という程反応する。

歳をとるにつれてきつくなってきている。

今の時期はマスクと飲み薬・塗り薬・点眼薬

と花粉防止スプレーをしないと

生活に支障が出るくらい 身体が辛い。

 

「言うても アレルギー体質なだけやん」

と、俺を笑う人も 中にはいる。

もっと重い病気の人が、とか

私は生まれつき心臓が、とか

聞いてもないことをベラベラ話してくる人が。

知らねぇよそんなこと。

俺はお前じゃねえし、重病患者じゃねえ。

俺は、俺の尺度で「辛い」と言ってるだけ。

お前の辛さなど、果てしなくどうでもいい。

 

たった2滴の目薬で、

たったひと塗りの軟膏で、

たった1粒の錠剤で、

人の身体はこんなにも変わるのか、と。

今まで拒んできた薬を摂取すれば

こんなに「健康体」でいられるのか、と。

悔しい気持ちでいっぱいになった。

薬なしじゃまともに生きれない自分が

憎くてたまらない。

でも、薬を服用するだけで「健康体」に

なれるのであれば安いものだ とも思った。

 

最近は生理痛の薬も躊躇なく使用している。

おかげで3割程 身体の負担が減った。

本当に、楽に生活できるようになった。

 

所詮俺は

何かに頼らずには生きていけない。

誠に、悔しい。